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こちらは和風FT「常世の国異聞」の設定・文章置場です。
キャライラストはサイドバーの関連リンク先の「そらいろいんく」にあります。

白鷺 [常世の国異聞]

 冶真登国耶州。日高御国。常世の国。
 常世の国は常世様の霊力に守られ平和な日々が続いていた。


「白鷺さまー! 常世様が目を覚まされたって本当??? 」
 ピンクのツインテールを揺らしながら、一人の少女が白鷺の執務室に飛び込んで来た。来ている着物も桜色で裾にフリルを付けているのが特徴的だ。和裁が得意で村の者達によく着物を縫っている。
「ええ、お目覚めになられましたよ。」
 突然飛び込んできた少女に、嫌な顔一つせず常世の国の長老・白鷺が笑顔で答えた。執務机の上にはたくさんの巻物が置かれている。国をまとめる役職に就く者の仕事は世界が変わっても結局殆んど変わることがないようだ。
「まだ目覚めたばかりですからすぐお部屋から出ることはできませんがそのうちお会いできますよ。」
「早く会ってみたいな~ ドキドキするよ~~v 」
「もう少し待っていてください。ところでサクヤ、頼んでいた事は・・・ 」
「大丈夫♪ 」
 サクヤと呼ばれた少女はにっこりと白鷺を見た。
「お仕事はちゃんとやってますよぅ♪ じゃあ行きま~す♪ 」
 そういって部屋を出て行った。
 サクヤを見送って白鷺ほっと息をついた。
「・・・外に出るのは身体には問題ないんですけどね・・・。今の姿に諦めがつくまで人前には出たくないとおっしゃってるので。寝ている間の姿を見られているとはいえ、あの変わり様はかなりのショックだったようですからww 」
 常世様の怒りまくっている姿を思い出しくすくす笑う。
「ご自身の力で元の姿に戻る事は可能だと思うんですけどね。・・・・・・・・・。」
 白鷺は椅子から立ち上がると、政庁の建物前広場に面する窓に寄って立った。
 広場は公園のように整備されている。その様子を見る限りは過去に大災害があったとは思えない、と思う。あの全てが瓦礫の山となった世界がよく復興したものだ。
「あの時。真琴様は人としては死んだのだ。」
 その存在が消滅してもいいくらいの力の解放。その奇跡の力は自らの身体にも奇跡を起こし人の姿の存在が残った。見かけは変わってしまっていたが。
 それは生き残った人々の支えとなった。
 見下ろす広場には以前よりも人が多くなっている。常世様が目覚めたという噂が瞬く間に日高御の国に広まり、各地から人々が常世様を一目見ようと集まってきているからだ。
「・・・早く機嫌を直してみんなにお顔を見せてあげてくださいね。」

 当の本人、常世様はその頃鏡とにらめっこしていた。


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